今日はこのニュースを読んで下さい↓
『「高学歴」志向の母親増える 学力への不安募り』
まずは一言・・・
ゆとり教育の成果が親に出た(笑)
この記事を読んでいると、親の気持ちも判らないわけではない。
ゆとり教育のお陰で、子供の学力はガタ落ち。
今や公立校では、まともな教育を受けられないんじゃないか?という不安が親達の間に広がっている。
それに経済不安が重なって、親の不安感が余計に煽ら、こんな図式になってはいないだろうか?
《良い学校=良い企業(仕事)に就ける》
子供の将来を心配するあまり、親達に受験ブームに火がついている。
とくに都会や都会近郊でその傾向が強く、小学校4年生にもなれば、中学受験に向けてクラスの生徒の大半が塾通いなんて小学校も珍しくなく、
その状況に子供ではなく、親の方がおいていかれたような不安を煽られ、子供に塾通いや受験を促す結果にもなっているらしい。
しかし、子供はそれを望んでいるのだろうか?不安なのは子供ではなく、親なのではないか?
それは本当に子供の幸せなのだろうか?
日本はホワイト、ブルーカラーが珍重されるが、なぜもっと広い選択肢がないのだろうか?
世界にはたくさんの仕事がある。デスクワークだけが仕事じゃない。
子供は無限の夢や可能性を持ってよいはずなのに、それを親が制限してはいないだろうか?
確かに子供には、貧乏するより裕福に暮らしてもらいたいし、
職業選択も広く出来る学歴が無いよりあった方が良いとは思う。
しかし皮肉な事に、子供の事を心配すあまり、子供の気持ちや自主性を無視し、
親の敷いたレールに無理やり乗せようとする親が増えている。
親に塾も決められ、学校も決められ、何もかも親が先手を打って行動する。
親や先生に素直に従う子を世間では「良い子」というが、果たしてそれが本当に良いことなのか?
与えられることに慣れ、自主性をなくし、小さい頃から抑えられ続けられた感情が思春期になり言葉にならない苛立ちを持たせ、「暴力」や逆に「無気力」という行動に発展していく子供達が増えているという事実もあるのです。
昨今、「誰でもいいから人が殺したかった」という動機だけで、無差別に通り魔的反抗に及ぶ若者がいる。
そういう若者の背景はニートだったり、引きこもりだったり、進路に躓き行き場をなくした子が多いとも言われている。
親の意のままに動いてきた結果、何か1つクリアできない問題が起こると袋小路に閉じ込めらる。
本来なら、1つクリアできないなら、どう行動したらクリア出来るかと考えるものだと思うが、小さい時から自主性を奪われ、与えれることになれ、依存する事が常だった子供達は、問題に対しどう対処して良いのかも判らず、極端な方法に出てしまうのだとか。
良い学校、良い企業への就職というのは、親が願っていることであって、果たして子供の希望なのか?
子供の人生は子供のものですから、親は子供の人生を取り込んではいけないのです。
あくまで見守り導きという姿勢が大事であり、自主性を尊重してやるのも親にとっては大事なことだと思います。
親が子供のレールを敷くことは簡単ですが、本当に子供のことを思うなら、親がいなくとも一人で生きていける力を身に付けさせることじゃないでしょうか?
だけど、親も良かれと思ってやっていることなので、なかなか難しいことではあります。
近すぎると見えなくなるのが親子ですから、お互いにそこそこの距離感が必要なのかもしれません。
そしで忘れてはいけないのは、子供にとって一番大事なのはお金や学歴よりも、「健全な心と体」なのです。